【たった1秒の間に…】
(November-2014)




いつ頃だったか忘れたが、多分中学か高校の頃の不思議な体験である。

授業中私は何故かウトウトしていて、コックリとしてはハッとする…という事を繰り返していた。

授業中に睡魔に襲われる事は時々あるが、コックリコックリとするような事は極めて珍しい。

その、コックリとしている間のほんの僅かな時間に、不思議な夢を見た…

【真っ暗な公園に、私は何故か佇んでいる。そして、何故か素足で芝生の上に立っている。

その感触は妙にリアルだった。

そして、綺麗な夜空を見上げ星の数を数え始めた。

暫く数えていたが、途中で数が分からなくなり、目線を足元に戻した。

私は意味もなく歩き始めた。

暫く行くと芝生が途切れ、土の上を歩くこと十数歩、何か平べったい物が落ちているのに気付いた。

拾い上げてみるとそれは、正月に揚げる凧であった。

黄色と白のツートンカラーのその凧は、随分と味気無く思えた…

しかし、丁度凧糸も付いていたので取り敢えず揚げてみる事にした。

凧はどんどん揚がって行き、白と黄色のコントラストが微かに見える高さにまで揚がった。

すると、凧糸を操作する手に"ガクンッ"という一種の衝撃が走り、凧糸が切れてしまった。

味気無い凧は、夜空の彼方へと消え入って仕舞った…】

………これだけの"夢"を、僅か1秒の間に見たというのだから不思議でならない。

実際には10分とか20分とか経過している筈なのに…

兎に角、不可思議な出来事には違いない…


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