エターナル

時空の狭間(1/13)


ただただ暗い闇だけが広がる空間。
その中に、1つの小さな神殿があった。
宇宙空間の星のように、暗黒が広がる中、ぽつんと佇んでいる。
発光している訳では無いのだが、その神殿は暗闇の中でも色も形もはっきりさせている。
神殿の中央には1本の太い大きな柱があり、その上では、ガラスで出来たような球体が、くるくると虹色の光を揺らめかせながら回っている。

突如、真っ黒な影が現れた。
人の形をしているが、人ではない何者か。
その動きも人のものではなく、揺らめくように神殿に迫る。

「ふはははは…!」

低く不気味な声を響かせて、その影は柱の側に舞い降りた。
そのまま柱に触れると、柱は崩れ落ちた。
柱の上にあった玉は、その影の手の中に落ちる。
だが、もう虹色の光は消えていた。

「ふふふ…あははは…!」

もう一度高らかに笑い、影は姿を消した。
もう透明なだけになった、あの玉と共に。


☆--★--☆--★--☆


大勢の学生やサラリーマンで賑わい、せわしない朝の駅。
階段を、逆立てたくせっ毛に眼鏡をかけた男子高生・木更津雁也が、精一杯駆け降りていた。
彼の視界に入ったのは、閉まりかけた電車の扉。


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